海洋研究開発機構(JAMSTEC)、アラスカ大学フェアバンクス校の研究チームが北極海にて行った観測に、小型CTDセンサ“JES10mini”が用いられ、その研究論文が学術誌「Polar Data Journal」に掲載されました。
海氷の減少が見られる北極海の太平洋側においては、海氷下の観測は十分に行われていません。この研究ではボーフォート海にて、氷に係留したブイによってCTD、植物プランクトンバイオマス、光合成有効放射(PAR)を観測し、GPSブイによって海氷の動きを観測しました。氷に係留したブイには4つのCTDセンサ“JES10mini”が異なる深度に取り付けられました。
掲載論文:Polar Data Journal 7_24-34(2023)
◆タイトル:Sea-ice motion and oceanographic data from the Beaufort Sea to the Chukchi Borderland in March–October 2022
◆著者:Satoshi KIMURA1*, Takashi KIKUCHI1 , Amane FUJIWARA1 , Joshua JONES2 , Masahiro KAKU1 , and Kensuke WATARI1
1 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology, 2-15, Natsusima-cho, Yokosuka, Kanagawa 237-0061.
2 Geophysical Institute University of Alaska Fairbanks, 2156 Koyukuk Drive, University of Alaska Fairbanks, Fairbanks, AK 99775.
*Corresponding author. Satoshi Kimura